百年の夏休み

新作短歌7首による連作です。
岡野大嗣 2022.07.20
誰でも

夏という季節がかつてありまして終わりをさびしがるものでした

視野にあるTower Records ミレニアム 記憶の中のTower Records

そんないいかなって思うのは思う 写真は撮っておくかと思う

金貨より高くなる日にわたしたちカートいっぱい野菜を乗せて

思い出せないパスワード 思い出すヒントの愛する犬の名前も 

横顔を写したいその正面に見えない滑走路があるような

どこからも見えるラウンドワンのピン それが平和の象徴でした

無料で「たやすみなさい通信」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら