リアタイ

短歌7首による連作です
岡野大嗣 2025.09.23
誰でも

涼しさにおどろく声におどろいて夏は水面を蹴って飛び立つ

夏と秋と冬のまじっているにおいCDの封に歯をあてるとき

飛行機の窓から翼を見るように。音楽はそう鳴るときがある

紙袋たたんだあとのさみしさを九月はずっとこらえるような

生きていることを忘れて大きくも小さくもない映画を見たい

そんなゲーム配信だったら見たいよ、ってなにをそう思ってくれたのか

オータムとフォールの違いを撫でながらあなたは冬の支度そのもの

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